路地裏

あらゆるどうでもいいことを書きます。

(ここにタイトルを入力してください)

 なにもない。なにもない時間に、そうやって思う。暇なときを埋める何かとか、夢中になれる何かとか、夢の道筋とか。

 子供の頃の純粋な頃からずっとなかったような気がしてくる。なんにも。目の前になにかを置いておかないと、何もない。そのたびにこうやって、どうにか自分を理解して、落とし込んで、どこかに吐き出して、それがどこに行くのかも知らない。

 

 何がある? 何もない。俺が世界と繋がってるのは、友達といるときだけだ。

 友達といるときは、何も考えなくていい。目の前の「楽しい」を、そのまま受け取るだけ。心のまましゃべって、それが返ってくる。楽しいを無限大に増幅させられる。

 

 それで楽しみ切って、友達と別れたところで思うのだ。「俺になんで友達がいるんだろう」って。こんななにもない男に。

 こんな言い方はひどく良くないし、ドツボにはまってるだけのクソみたいな考えなわけなんだけど、でも考えてしまうものは仕方ない。

 引力がひどく弱くて、常にだれかに引っ張ってもらっている。意思のない存在に自分が思えてくる。存在価値とかいう、おそらくは他者に与えられるものを、自分で見つけ出そうとしている。

 

 「無敵の人」は、それを他者に与えられず、また自分でも見つけられなかった人のことではないかと思う。なにもないのだ。本質的には、誰もかれも。

 

 悩む。大いに悩む。死にたくなったりもする。死ぬわけにはいかない。その結果が今だ。「無敵の人」には、なりたくない。存在価値はなんだ? そんなのは誰かに委ねろ。

 

 なにもない時間に、何でもないことを考える。こんなふうに。