路地裏

あらゆるどうでもいいことを書きます。

あなたは世界最後の人類です。

 真夜中の街をずかずか歩き、自販機でココアを買って公園のベンチに腰掛ける。どの瞬間にも俺以外の人類が見当たらなかったので、映画みてーだと思った。

 コロナとかいう空気の読めてないウイルスさん、三密を侵すことの出来ない俺のような独り者にはあんがいそっぽを向いている。まあ感染は当然しているんだろうけど、発症はしていないという感じだろうか。そんな感じで緩やかに苦しくなっていく社会の眠る様を外側から眺めたつもり。

 

 世界最後の人類をテーマにした作品はたくさんある。よくある妄想話なので、酒の肴にもなるぐらいみんな考えやすいと思う。自殺かな、生き抜くかな、ひたすら寝るかな。

 俺からすると人生は人と生きると書いてるつもりなので、死ぬほかない。たった一人真夜中にさまようだけで、心臓が一回り小さくなる。友達がいなければ生きていけない。

 たったこれだけのために記事を書いてると思うと馬鹿馬鹿しい。

 でも一人はこわかった。一人になりたい時はあるが、一人で平気だった時は無い。生きるということにまず向いてないのだ。でも生きているからには生きたくて、生きてるからには高いとこ行きたい。

 それだけの人間。