路地裏

あらゆるどうでもいいことを書きます。

どこかの誰か あるいは俺

 誰に向けてこのブログを書いてらっしゃいますか?というと、ブログというのはネット上のメモ帳だと思ってるので、オモコロさんの匿名ラジオとかVtuberの実況とかを聞き流しながらちゃっちゃかちゃっちゃか書くのが醍醐味であるからして、答えとしては「居るかもしれないし居ないかもしれない読者様と、俺」ということになる。

 あるいはブログを「宛先が空欄の一斉メール」だとするならば、四方八方に目をつぶって記事をぶん投げているわけだから、「受け取ってくれるどこぞの読者様」ということになるだろう。どちらにせよ、「読者様」たる受取人は欠かせない。投げっぱなしにも関わらず受取人が必要というのは、おかしな話であるのだが、個人の感覚としてそういうおかしさは好きだ。なのでこのブログをブツ切りながら続けているし、反応はうれしいし、自分で記事を見返してニヤつくのだ。それが好きでこのページを開いて一文字も書かずに閉じるということもある。まず第一に俺のファンは俺である。

 

 そんな受取人の皆様に言うことが今回はまっっっったく無いので非常に困っているのだが、個人的に思うおすすめの漫画でも紹介して終わっちまおう。5個ぐらい。

 

子供はわかってあげない(上下巻)/田島列島

 もう何回も紹介している気がするが、何回でも紹介する。水泳部絶対的エースの朔田さんが、「バッファローKOTEKO」をきっかけに門司くんと知り合い、門司くんの兄の探偵に人探しを依頼したところから物語がハードボイルドに動き出す。全体的に人物が強くて、脆くて、心があると強く感じられる。全人類に読んでほしい。

 

夢中さ、きみに。(全1巻)/和山やま

 割と最近に発売された和山先生の作品だが、あえて区分するならBLの枠に当てはまるかもしれないので全人類とはいかない。だがクラスに一人はいただろう「変な奴」、そこに焦点を当てた果てしなく面白い話の数々は、天才の所業と言わざるを得ない。けっこう昔になるけど、人間的魅力は「動物のお医者さん」に通じるものがあるかもしれない。ということでとりあえず全人類に読んでみてほしい。

 

マイ・ブロークン・マリコ(全1巻)/平庫ワカ

 ネット上で最新話が掲載されるたび大きな話題となった衝撃作。親友の死から始まる物語、絵柄やキャラのセリフから伝わる圧倒的エナジー、ワカ先生はいったいどうやってこれを創り上げたのか。主人公・シイノの鬼気迫る表情、言動、すべてが胸を打つ。衝撃的なストーリーゆえ万人受けが出来ない印象もあるけど、それはそれとして全人類に読んでほしい。

 

裸一貫!つづ井さん(1巻~)/つづ井

 「腐女子のつづ井さん」に次ぐ、つづ井先生のコミックエッセイ。圧倒的パワーに満ちたつづ井さんと、それを取り巻く負けず劣らずパワフルな友達、人生を100パーセント楽しむつづ井さん達を見てると、元気が出て、友達に会いたくなる。電子の海におけるもっとも有名な腐女子と言っても過言ではない存在だが、こんな面白い人が同じ世界に生きているとは到底思えない。当然全人類に読んでもらいたい。

 

うちのクラスの女子がヤバい(全3巻)/衿沢世衣子

 思春期の女子には、いろいろある。ということをここまで膨らませる人はそういない。いらない能力がある女子が集まるクラスで起こる様々な出来事やそこに存在する人間模様を描いた作品で、主人公は必ずしも女子ではないし、必ずしも自分の能力を好きなわけでもない。それがまさに思春期を現しているし、とても面白い。自信をもって言える。全人類に読んでほしい。